007映画ランキング
映画「007」シリーズ作品の歴代の評価ランキングです。ベスト10と動画配信の一覧(リスト)。 ロッテン・トマトが集計したレビューの順位に基づいています。 初代から最新作ノー・タイム・トゥ・ダイ(2021年)まで。
007とは
「007」は英国のスパイ映画。主役はジェームズ・ボンド。
イギリスの作家、イアン・フレミングが第2次大戦中、英情報部にいた経験をもとに著したスパイ小説が原作。1962年に第1作「007 ドクター・ノオ」が公開された。世界で最も長期間にわたって製作されている映画シリーズ。「殺しのライセンス」を与えられたボンドが世界の脅威に立ち向かう姿を描く。毎回、「ボンドガール」と呼ばれる美女が登場したり、特殊な秘密兵器を駆使して戦うのが特徴。
1962年に誕生した当初はB級アクションに思われていたが、「ロシアより愛をこめて」「ゴールドフィンガー」が大ヒット。超一級のエンターテインメントに成長した。数作を除いて、話題のミュージシャンが主題歌を担当したことも人気を後押しした。
第2作「ロシアより愛をこめて」のほか、「ゴールドフィンガー」「サンダーボール作戦」などのヒットを連発。1967年には日本を舞台に「007は二度死ぬ」が作られ、浜美枝がボンドガールを務めた。
コネリー降板後のボンド役が危ぐされたが、1作だけのジョージ・レイゼンビーをはさみ、「死ぬのは奴らだ」(1973年)からロジャー・ムーアが登板。都会的でスマートなボンドで人気を集め、日本では「私を愛したスパイ」(1977年)が配給収入約31億円でシリーズ最高を記録した。
なお、「007」は日本語では従来「ゼロゼロセブン」と呼ばれていたが、21世紀になってからは、英語と同じく「ダブルオーセブン」が正式な呼称になった。まあ、それは別にどちらでもいいでしょう。
参考:https://editorial.rottentomatoes.com/guide/james-bond-movies/
トップ10
順位 | 題名、年、評価 | 内容・解説 |
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1 | 「ゴールドフィンガー」
(1965年4月) ~第3作目 Amazon(字幕版)→ Amazon(吹替版)→ 予告編→ |
【評価スコア】
99% ※ロッテン・トマトの集計による 【ボンド役】 ショーン・コネリー 【監督】 ガイ・ハミルトン 【主なボンドガール】 オナー・ブラックマン 【秘密兵器】 助手席が飛び出すアストン・マーチン(動画) 【主題歌】 「ゴールドフィンガー」(動画) 【説明】 シリーズ3作目にして、007映画の基本が完成した一作。 ボンドカーが初めて登場する。秘密兵器を満載した「アストン・マーチンDB5」だ。 マシンガン、レーダー、タイヤ粉砕カッター、煙幕&オイル噴出、脱出シートなどの機能が次々と飛び出す。 中でもホーマー発信機のレーダーは今のカーナビの原点のようなものだった。 オープニングで主題歌が流れるお馴染みのパターンが始まった。 全身を黄金で塗られた美女のシーンが有名。 「世界で最も美しい遺体」として話題になった。 |
2 | 「ロシアより愛をこめて」
(1964年4月) ~第2作目 Amazon(字幕版)→ Amazon(吹替版)→ 予告編→ |
【評価スコア】 95% 【ボンド役】 ショーン・コネリー 【監督】 テレンス・ヤング 【主なボンドガール】 ダニエラ・ビアンキ 【秘密兵器】 ナイフや催涙ガス入りアタッシェケース シリーズ最高傑作と名高い第2弾。 007の秘密兵器史は本作のアタッシェケースに始まる。兵器担当の“Q”が英国王室御用達のスウェイン&アドニー社製の商品を改造-これは40発の弾丸や50枚の金貨、投てきナイフなどを内蔵。極めつけがケースを開けると催涙ガスを噴射する仕掛けだった。この007の特製アタッシェがきっかけで当時、世界的なアタッシェ・ブームが巻き起こった。(目黒隆史郎) |
3 | 「ドクター・ノオ」
(1963年6月) ~第1作目 Amazon(字幕版)→ Amazon(吹替版)→ 予告編→ |
【評価スコア】 95% 【ボンド役】 ショーン・コネリー 【監督】 テレンス・ヤング 【主なボンドガール】 ウルスラ・アンドレス 【秘密兵器】 ドラゴン戦車 記念すべきシリーズ第1作。イアン・フレミングの原作を、娯楽要素を詰め込んで映画化。無名だったショーン・コネリーが野性的でセクシーなボンドを演じ、はまり役となった。 1950年代、冷戦と赤狩りという時代背景からスパイを題材とした映画が隆盛を極めた後、娯楽系スパイ映画の決定版として登場した。公開直後から「GUN(銃)、GUTS(挑戦精神)、GIRL(女)」の「史上最高の3G映画」と大衆からの絶大な支持を受け、超ロングシリーズが幕を開けた。 |
4 | 「カジノ・ロワイヤル」
(2006年12月) ~第21作目 Amazon(字幕版)→ Amazon(吹替版)→ 予告編→ |
【評価スコア】 95% 【ボンド役】 ダニエル・クレイグ 【監督】 マーティン・キャンベル 【主なボンドガール】 エヴァ・グリーン 【秘密兵器】 通信機能付きメディカルキット 6代目ボンド俳優ダニエル・クレイグの第一弾。 007誕生の物語を描いた。 原作小説の第一作目の初の映画化となった。 これまでのシリーズをリセットし、新たな世界を構築した。 ボンドも1968年生まれという設定になった。 米国とソ連の冷戦時代にはスパイではなかった、ことになった。 新しいボンドは毒物で生死をさまよい、冷酷に敵を殺す。 ボンド役の俳優には、 ヒュー・ジャックマンやクライブ・オーウェン、ユアン・マクレガーが候補に挙がった。 結局、クレイグが起用され、初の金髪ボンドとなった。 スタイリッシュさと、どこか陰のある存在感に「最も原作に近い」との声も出た。 クレイグ版007は計5作品が製作され、おおむね高評価を得た。 商業的にも世界で大成功した。 |
5 | 「スカイフォール」
(2012年12月) ~第23作目 Amazon(字幕版)→ Amazon(吹替版)→ 予告編→ |
【評価スコア】 92% 【ボンド役】 ダニエル・クレイグ 【監督】 サム・メンデス 【主なボンドガール】 ナオミ・ハリス シリーズ50周年を記念して007全作の中でも最高のクオリティーを放つ傑作。 トルコ・イスタンブールがメーンの舞台になる。原作者のフレミングが最も愛した街とも言われ、過去にも「ロシアより愛をこめて」(1963年)、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」(1999年)の2度、登場している場所だ。 ある日、ボンド直属の上司・Mが秘密にしていた過去の事件が浮かび上がる。Mが、その“亡霊”につきまとわれるにつれて、ボンドの信頼と忠誠心が試されることに。そんな中、ボンドらが所属するMI―6が何者かによって狙われる。脅威に立ち向かい、破壊を試みるボンド。さまざまな犠牲の中で、隠されていた事実が明らかになっていく―。 |
6 | 「サンダーボール作戦」
(1965年12月) ~第4作目 Amazon(字幕版)→ Amazon(吹替版)→ 予告編→ |
【評価スコア】 86% 【ボンド役】 ショーン・コネリー 【監督】 テレンス・ヤング 【主なボンドガール】 クロディーヌ・オージェ 【秘密兵器】 人が宙に浮くジェットパック 初期のシリーズ絶頂期を思わせる大掛かりなアクション・シーンが満載。 |
7 | 「ノー・タイム・トゥ・ダイ」
(2021年10月) ~第25作目 予告編→ |
【評価スコア】 84%(暫定) 【ボンド役】 ダニエル・クレイグ 【監督】 キャリー・ジョージ・フクナガ シリーズ25作目。ダニエル・クレイグにとって最後のボンド役。監督のキャリー・フクナガは日系アメリカ人。独立系映画「ビースト・オブ・ノー・ネーション」で称賛された。 ボンドはスパイ業を引退し、南国の島で静かな暮らしを送っていた。しかし、米CIAの友人に助けを求められ、再び任務に就く。 |
8 | 「女王陛下の007」
(1969年12月) ~第6作目 Amazon(字幕版)→ Amazon(吹替版)→ 予告編→ |
【評価スコア】 81% 【ボンド役】 ジョージ・レーゼンビー 【監督】 ピーター・ハント 【主なボンドガール】 ダイアナ・リグ 【秘密兵器】 金庫用暗号解読機 2代目ボンドをレーゼンビーが演じた唯一の作品で後になって高評価を得る。 |
9 | 「私を愛したスパイ」
(1977年12月) ~第10作目 Amazon(字幕版)→ Amazon(吹替版)→ 予告編→ |
【評価スコア】 80% 【ボンド役】 ロジャー・ムーア 【監督】 ルイス・ギルバート 【主なボンドガール】 バーバラ・バック 【秘密兵器】 潜航可能なロータス・エスプリ シリーズの人気を復活させた10作目。悪役として登場のジョーズが人気者に。 |
10 | 「ゴールデンアイ」
(1995年12月) ~第17作目 Amazon(字幕版)→ Amazon(吹替版)→ 予告編→ |
【評価スコア】 78% 【ボンド役】 ピアース・ブロスナン 【監督】 マーティン・キャンベル 【主なボンドガール】 イザベラ・スコルプコ 【秘密兵器】 ペン型爆弾 5代目ボンドとなるプロスナンの初登場作。全米で1億ドル初突破の大ヒット。 シリーズの6年ぶりの復活。それまで「007」は2年に1本のペースで製作されていたが、6年ものブランクは異例のことだった。 本作ではジェームズ・ボンドが等身大に近くなった。これまでのボンドはハイテク兵器を駆使して、汗ひとつかかずに敵を倒すというイメージがあった。しかし、今度のボンドは主に肉体を使って敵と戦い、何度となく絶体絶命のピンチを迎えるなど人間らしい部分を前面に出している。 5代目ボンドを演じているのは「ラーク」のCMなどに出演していたピアース・ブロスナン(当時42歳)。無名俳優だが、100人を超える候補の中から抜てきされた。 ボンドガールもイメージチェンジした。新作のイザベラ・スコルプコ(当時25歳)はコンピューターを操る知的な女性という設定で、ボンドの片腕として敵と戦う。金髪、グラマーで“お飾り”的な存在だった、これまでのボンドガールから180度転換した。スコルプコは、生まれつきの金髪をわざわざ栗(くり)色に染めて撮影に臨んだ。 |
11 | 「消されたライセンス」
(1989年9月) ~第16作目 Amazon(字幕版)→ Amazon(吹替版)→ 予告編→ |
【評価スコア】 78% 【ボンド役】 ティモシー・ダルトン 【監督】 ジョン・グレン 【主なボンドガール】 キャリー・ローウェル 【秘密兵器】 カメラ型プログラム銃 公式な任務ではなく私的な復讐に燃えるボンドという設定が珍しい異色編。 |